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アタ製品の危機かもしれません

当店メルカード・オリエンタルは、おかげさまで開業10年目を迎えています。この10年間を見てきて、つくづく感じることを今日は書きたいと思います。最近、とても心を痛めていることでもあります。

それは、「アタ製品の品質が低下している」ということです。

いくつかの理由としては、

]咾領匹た人が減った(バリの経済が活性化し、アタ製品を作るよりもお金になる仕事に移ってしまっている・・・たとえば道路工事)。

原材料のアタが枯渇してきており、製作のため仕入れるのにお金がかかる。質の良い植物のアタが減ってきている。

6ゝ詢未茲蠎要量が上回っているために、短時間で大量に作っている(忙しく製作しており、じっくりのんびり時間をかけて丁寧に、が難しくなってきている)

といったことが考えられます。

これは、メルオリがお付き合いしている職人さんたちだけの問題ではないでしょう。トゥガナン村全体の問題です。わたしたちは、できあがった商品を買い付けるのに職人(製作者)を選べても、オーダー依頼をするときに前もって職人を指名することはできません。だって村全体が、世界中からくるオーダーを分け合って製作しているのです。そこに、口出しはできません。わたしたちができるのは、オーダーをして出来上がった商品を検品することなのです。

そうはいっても当店は、品質にこだわっていますので、熱帯の暑さに負けずに検品作業は厳しく行っています。「アタ製品の品質が低下している」ことを実感する第一のポイントはこの現地での検品作業時です。

かつては、出来上がってきた製品の9割は合格でした。しかし、最近では6〜7割くらいしか合格製品はありません。本当に心苦しいのですが、不合格品はその場ではじきます。

品質低下を実感する第二のポイントは、日本のメルオリ事務所で注文品を在庫から選び、梱包するタイミングです。現地であれだけ厳しくチェックしたにも関わらず、「これはちょっとお客様にはお送りできない・・」というものが出てきてしまうのです。

現地だと、職人さんが目の前にいますし、一つの製品に数日〜数か月かけて編み込んで作る苦労をおもうと、どうしても甘くなってしまうのですね。

このタイミングではじく製品を、メルオリでは「アウトレット品」としてご紹介しています。アウトレット品が最近増えているのはそのためです(バリから日本へ輸送するあいだの衝撃や重みによる事故ももちろんありますが)。

日本の職人さんだったらどうでしょうか。おそらく、自分の仕事に誇りをもっている人が大半でしょうから、お金に関係なく、自分が自信をもって納品できる商品しか作らないはずです。残念ながらバリの職人さんには、あんなに素晴らしい技術を持っているのに、その心意気や職人気質を感じることは少ないのです。お金のために(生活のために)仕事をしている人がほとんどではないでしょうか。日本とバリとの違いは、ここにあると思います。

日本の製造業の国際競争力が低下しているとはいえ、やはり評価される部分は「さすがMade in Japanは違う」という品質の高さです。妥協を許さない職人気質こそ、日本人のまじめさであり、特長なのだと思います。

私も、(語弊があるかもしれませんが)「粗悪品」をお客様にご提供することには、とても抵抗を感じます。自信を持って自分の商品をお送りできないので、非常に落ち込みます。そこはやはり日本人なのだと思います。

バリの人にはバリの人の生き方がありますし、価値観があります。そこを(エラそうですが)教育して、価値観を変えてもらうことなどもちろんできません。ですので、メルオリの役割は、日本の職人気質というフィルターを通して品質管理をしていくことです。いわば、細かい作業を根気よくひたすらやり続けるバリの良さと、妥協を許さない職人気質という日本の良さを掛け合わせることにメルオリの存在意義があるのだと・・・。

検品の目を厳しくすることによって供給量がどんなに減ろうとも、わたしたちのこのスタンスは堅持していきたいと思っています。

(4th, Nov, 2011)

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